奨学金の保証制度が見直されるってニュースを見ました。
「機関保障制度」に一元化され、
全奨学生から貸与利率の利息とは別の保証料が徴収される…
驚きです。
返済残高に対する延滞債権額は3.5%にのぼるのだとか…
少子化や核家族化、給料が増えない等など、トリプルパンチなのでしょうか?
すこしでも景気のいいうちに改正しとけってこと?
2020年4月からだからすぐそこに迫ってる話。
制度について
2019年今現在の奨学金制度では、保証人をたてる際に「人的保障制度」or「機関保障制度」が選択できるようになっています。
そして、このどちらかを選択するかによって、
とてつもない額の返済金額の差が生まれるんですよね。
- 第1種か第2種か
- 貸与利率と保証料の差
- 月々借りていた金額と期間
- 入学時の特別増額の金額
- 利率見直し方式or利率固定方式か
によって細かく利率が定められています。
私の奨学金
ちなみに私は1種・2種両方借りていますが、
2種の金額が少ないこと、
おじ(優待おじさん)が保証人になってくれていて人的保障を選択できたこと、
利率見直し方式で低金利(0.134%)の恩恵を受けていることで、
ほぼ利子の上乗せがなしで毎月返済できています。
4年後の利率見直し時に、繰り上げ返済については考えるつもりでいますが、今一括返済を申し込んだところで僅か3000円程度でした…。
月々3000円ほどの保証料を払っている奨学生もいる一方、1種で無利子の返済をしている奨学生もいたり、毎年ボーナスでこつこつ繰り上げ返済していたり、延滞せざるを得ない状況になっていたりと、様々。
もう三十路だから(やっと)わかることだけど
奨学金は借金であることは間違いありません。
早く返すに越したことはないです。
勝手に通帳から引かれているからあまり気にしてない固定費と化してますが、次回の利率見直しのタイミングで金利が上がるようならば返す予定です。
はっきり言って、
18歳やそのくらいの年齢の学生に
”奨学金は借金、長期ローンである”って自覚はないと思う。
親も、入学金と一部は負担するけど、行きたいところに行っていいから残りは奨学金で何とかしてね。って軽い感じなんだと思う…。
お金がなくて貧乏でうちは大学いかせないよってこのご時世、世間体もあるんだろうな…当たり前に大学に行く大学全入時代って言われてずいぶん経つしね。
よく親世代の方や母親がよく言ってるけど、15年前は児童手当もなかったし、橋下さんの高校無償化の恩恵もギリギリあずかれず、 今は制度があって随分いい環境だよとぽろっと言っています(そりゃぁ、こどもの頭数が違う。私たちの子ども時代は3人兄弟がスタンダードだった)
今どきの学資保険は率が悪いから入るなとか、投信買っておいたほうがいいとか
投資家界隈ではうたわれますが、将来じじばばからのお祝いが望めないなら、
きちんと学資保険入って児童手当も手を付けないようにしておくべきよね、
と強く思った次第です。
年金制度と同様、テコ入れが必要なときがきたのか?
ちゃんと返済してる人の負担が大きくなるなんて、内容はよく考えてほしい。
東洋経済の大学別延滞率ワーストランキングを思い出して
JASSOに各大学のデータが情報公開されているので、興味半分でいつくかの大学データをのぞいてみました。
よく言われているのは、結局のところ
偏差値の高い難関大学の卒業生は延滞率も低いという、偏差値と延滞率の相関です。
完全な独断と私のただの興味なのですが、関西圏の大学を下の3つのグループに分けて、延滞率を確認してみた(2016年度)
- 国立難関大学(京都・大阪)
- マンモス私立大学(関関同立・産近甲龍・摂神追桃)
- お嬢様大学
ちなみに2016年度の最新データによると、
全大学学部生の延滞率(3月以上)は、1.3%
(かっこの人数は2015年度の3月以上滞納者数)
①国立難関大学
京都大学:0.5%(6人)
大阪大学:0.5%(8人)
②マンモス大学
<関関同立>
関西大学:0.8%(26人)
関西学院大学:0.9%(18人)
同志社大学:0.7%(9人)
立命館大学:1.0%(40人)
<産近甲龍>
京都産業大学:1.4%(33人)
近畿大学:1.3%(62人)
甲南大学:0.7%(6人)
龍谷大学:1.1%(18人)
<摂神追桃>
摂南大学:1.4%(11人)
神戸学院大学:1.5%(22人)
追手門学院大学:1.9%(15人)
桃山学院大学:2.0%(27人)
③お嬢様大学(女子大御三家)
神戸女学院大学:0.3%(0人)
同志社女子大学:0.5%(3人)
京都女子大学:0.5%(0人)
おもしろいくらい相関が浮き上がってた。
摂神追桃(せっしんおうとう)という言い方は、最近知りました…!
偏差値と大学難関度もそうですが、お嬢様大学の率の低さ!奨学金は親の所得によっては借りることができません。
有名私立大学は附属の小中一貫もあったりするので、裕福な家庭が多いです、いわゆる内部生。
神女と京女にいたっては、2015年度の3月以上滞納者数ゼロ。
家庭環境、親の年収、財力、そして奨学金…。
私は少しの間、スキー部に所属していましたが、そのカテライズだけでも、育ちの良さを感じる先輩後輩が多かった。家族で幼いころからウインタースポーツをするって、かなり恵まれた家庭環境なのかもしれない(私は4回生で幽霊部員になりました)
最後、話が大きく脱線しましたが、今後も注視していきたいニュースです。
参考